麻雀には「責任払い」または「包(パオ)」と呼ばれるルールがあります。

責任払いとは名前の通りですが、ある条件が満たされた場合、自分が他のプレイヤーの代わりに点数を支払うという罰則のルールです。

具体的には、大三元、大四喜、四槓子といった役を確定させる牌を相手に鳴かれてしまい、あがられてしまうと責任払いの対象となります。

遭遇する場面はあまり多くありませんが、自分の点数を守るためにこちらのページで覚えておきましょう!

どういう条件・理由で責任払いになるのか?

まずは、どういう条件・理由で責任払いが発生するのかを説明します。

責任払いとは、特定の役満(大三元、大四喜、四槓子)のあがりが発生した場合、その役を完成させる最後の牌を鳴かせたプレイヤーに対する罰則です。

具体的には、下記の条件となります。

  • 大三元であれば、役が完成する3種目の三元牌を鳴かせた場合
  • 大四喜であれば、役が完成する4種目の風牌を鳴かせた場合
  • 四槓子であれば、役が完成する4回目のカンをされた場合

それぞれのケースで該当する牌を切ったプレイヤーが責任払いの対象となります。

とはいえ言葉で表現してもイメージは難しいと思いますので、具体例で見ていきましょう。

Cさんは白:麻雀王国發:麻雀王国をポンしており、あとは中:麻雀王国があれば大三元の役満が完成します。

この状況でAさんは中:麻雀王国を切りました。その中:麻雀王国に対してCさんはポン!と鳴き、大三元を完成させました。

この局でCさんがあがった場合、Aさんは「大三元が完成する最後の牌(中:麻雀王国)を鳴かせた」ということで責任払いの対象となります。

補足
  1. あがりが発生しなかった場合は、責任払いは発生しません。
  2. 役が完成する最後の牌以外は、いくら鳴かれても責任払いの対象にはなりません

責任払いのにおける点数の支払いについて

では責任払いとなった場合、点数の支払いはどのように行われるのでしょうか?

あがり方によって2パターンに分かれます。

ツモアガリ時の責任払いでは、全ての点数を負担する

ツモアガリの場合は、責任払いの対象となったプレイヤーがあがり点を全て負担します。非常に重い罰則ですね。

【通常のツモアガリ】

【責任払いありのツモアガリ】

通常、親のCさんが大三元をツモあがった場合、Aさん・Bさん・Dさんは16,000点をCさんに支払います。

一方でAさんの責任払いとなっている場合、AさんはCさんに48,000点を支払い、Bさん・Dさんは点数を支払いません。

具体的な数字で見ると、責任払いの罰則の重さが実感できるかと思います。

ロンアガリ時の責任払いでは、点数の半分を負担する

ロンアガリの場合は、責任払いの対象となったプレイヤーはあがり点の半分を負担します。

もちろん、もう半分はふりこんだプレイヤーが支払います。

【通常のロンアガリ】

【責任払いありのロンアガリ】

親のCさんがBさんからロンアガリした場合、Bさんは48,000点ではなく半分の24,000点をCさんに支払います。そして、責任払いとなっているAさんもCさんに24,000点支払います。

ロンアガリの場合でも、非常に重い罰則であることを実感できますね。

補足

責任払いのプレイヤーがふりこんだ場合、通常通りの点数支払いが行われます。あがり点の倍を支払う等の罰則はありません。

責任払いの説明まとめ。特に大三元は注意しましょう

このページでは、責任払い(パオともいいます)について説明してきました。いかがでしたか?

限定的な条件であるものの、大きな点数を負担する重い罰則ですので注意が必要です。

大三元、大四喜、四槓子の三つの役満が対象ですが、特に大三元のケースが圧倒的に多いです。

他のプレイヤーが三元牌を2種類鳴いたら、3種類目の三元牌には注意するようにしましょう。